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概日リズム睡眠覚醒障害 位相後退型(睡眠相後退症候群)

概日リズム睡眠覚醒障害 位相後退型(睡眠相後退症候群)について

睡眠時間帯が通常の生活時間より一定の時間だけ後方にづれて(遅くなって)戻れなくなったために、睡眠リズムに障害を起こし眠れない状態を睡眠相後退症候群と言います。この症状は思春期に出現する人が多いようです。

●症状

希望する時刻には眠られず、深夜から朝方に眠りにつき、朝は希望する時間には起きられず、昼頃に起床することがあります。これは、睡眠時間帯がずれているだけのことで睡眠中は全く正常なパターンで眠っています。夜更かしの生活を続けたことが睡眠リズムを崩すきっかけとなりますが、一旦遅れた時間帯から戻れなくなる体質が原因のようです。目覚めた後も全身がだるい、吐き気、めまい、食欲不振、胸がドキドキするなどの症状がよく出ることがあり、一日中調子がよくありません。ただし夕方から夜にかけては一日のなかで一番体調も気分もよくなるはずです。

●治療

「ビタミンB12製剤の服用」と「朝起きたら30分の日光浴か早朝散歩」が効果があります。そうすると、翌日の朝はいつもより少し早く目覚めることができます。午前中はなるべく外出して体温や血圧を上げて身体のエンジンを始動するように工夫しましょう。また、三食を決まった時間にとること、特に朝食は体調が良くないことが多いでしょうが必ず取ることが大切です。一旦戻った睡眠時間帯を維持するには、夜更かしは自分の体質には合わないことをよく自覚し、生活のリズムを崩さない努力を続けることです。

毎朝10分だけ早起きして徐々に正常な時間帯の生活リズムに戻す漸進的時間療法が有効です。一気に10分以上早く起床しないでください。

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