PLMDは眠っている間に手や足をピクピクと動かすために途中で目が覚めてしまう慢性の不眠症です。夜間寝る前には手足の違和感がよく出現するRLSとは同じ病気です。
▽症状
これは、夜寝ようとして布団に入ると「足が火照る感じ」と、「むずむずと虫が這っている感覚」が何時間も持続するのです。いても立ってもいられずに布団から起きて青竹を踏んだり足を冷やしたり四苦八苦するのですが、全く効果がなく眠れない夜が続いてしまいます。睡眠中は、よく赤ん坊がやるように、足の指をピクピクと反り返す運動が確認されます。この足の動きには本人も家族の方も気付かずにいますので不眠症に悩むことが多いようです。20-30人にひとりは発生する非常に多い睡眠障害ですが、あまり注目されてきませんでした。小児では成長痛を経験したり夜間の不眠のため日中に落ち着かなくなるので注意欠如多動症ADHDとの鑑別が必要になることもあります。